2015年02月07日

2015年2月スケジュール表コーチコメント

 早いもので今年に入り一か月が終わり、二月になりました。この一か月の間にもたくさんのことがあり、たくさんの出会いがありました。この出会いを大切にして今年もやっていきたいと思います。
 先日、久しぶりにある年代のOB保護者会の新年会がありました。懐かしい顔と、現在の子供たちの様子を聞いて楽しい時間を過ごさせていただきました。高校生になった子たち、社会人になった子たちも、今を楽しみ、今を苦しみ悩み、少しずつ大人に近くなってきているのだな〜と感心させられました。
その二次会で、チームは違うけど、自分も中部地区の少年団でサッカーやってました!と挨拶に来てくれた青年がいました。その青年との話の中で、対戦をし、試合が終わってから、わたしが、「チームがすごく成長したね。」と声をかけたらしいです。その青年はその言葉がうれしくて、今も忘れず覚えてくれていました。私が言ったほんの些細な言葉を彼は何年もたった今でも覚えておいてくれて、「とても嬉しかったです。ありがとうございました。この言葉でサッカーを続けてこれました。」とまで言ってくれました。この言葉に私自身考えさせられました。指導者の責任と幸せと怖さです。何気なく言った指導者の言葉に感謝されることもあれば、逆もあると思います。おそらく私もたくさんの言葉で彼らを苦しめたと思います。反省しなければいけません。
 またその会で、ある保護者さんが、「吉川さんが、子供たちに3年間毎日毎日言ってくださった言葉を、子供たちは、今も忘れずに心に持っていますよ。だから、吉川コーチに会いたがるし、でも実際会うと緊張すると言うんです。」と言ってくださいました。ありがたいお言葉であると同時に、やはり、責任と幸せと怖さを実感させてもらいました。
 指導者が発する言葉は、ものすごく影響力があります。そしてそれは彼ら子供たちの人生にとってプラスにもマイナスにもなります。もう一度この責任と幸せと怖さをしっかりと胸に刻みたいと思います。
思い起こせば私も、たくさんの指導者からたくさんの言葉をいただきました。その中で、思い出に残っている言葉をお伝えします。
 私は中学生のころ、とても背の低い選手でした。そのためあたりに弱く大きい選手とぶつかるとすぐに倒れてしまっていました。トレセンに行くといつも決まって言われました。「君は、上手くて良いんだけど、背が低いからな〜」そう言って落とされていました。この言葉がどれだけ残酷か考えたことありますか。上を目指している選手にはとても残酷で現実を突きつけられる言葉です。なぜなら、努力のしようがないからです。(毎日お腹が痛くなるくらいたくさんの牛乳は飲んでましたけどね(笑)) 
自分は、技術が無いと言われれば何万回、何十万回でも技術練習をやってやる。戦術力がなければ、サッカーの戦術勉強を何十時間でもやってやることができる。努力をすることだったらどんなことでもやってやる自信がありました。ただ、「背が低いから駄目」と言われたら、だったらどうやれば背が高くなるの?教えてよ!という気持ちになりました。目の前が真っ暗になる思いでした。
ですが、その時のサッカーの先生が、落ち込んでいる私に言ってくださいました。
「吉川、ボールを扱うのはどこで扱うの?」「足です。」「じゃあ足はどこにあるの?」「地面の上です。」「だったら背が低くても関係ないんじゃないの。2mの選手も、背の低いお前も足のついているのは地面の上で同じ高さだよ。そしてボールがあるのも多くの時間が地面の上だよ。諦めるなよ。」
私はこの言葉に救われました。だったら、誰にも負けないように、足元の技術を高めてやる。そのために、寝る間も惜しんで練習しました。そして少しずつ目標を達成していくことができました。
 先生の心温まる言葉に救われた思いがしました。この言葉は今でも心に残っています。
私も子供たちに、こんな素敵な言葉を言ってやれるようになりたいと思っています。ですがまだまだ精進が足りず、そこまでになっていません。
これからも努力を重ねて、先生のような温かい言葉を子供たちにかけてあげられるようになりたいと思います。
先生、ありがとうございました。お時間のある時に、カミノの子供たちを見に来て声をかけてやってください!!よろしくお願いいたします。

FCカミノヘッドコーチ吉川尚男


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2015年01月01日

2015年1月スケジュール表コーチコメント

 新年あけましておめでとうございます。2015年も、FCカミノをよろしくお願いいたします。

 みんな、良い年を迎えられたでしょうか?そして新たな年に、新たな目標を立てましたか?
 私の目標は毎年同じです。2015年が終わるときに、「出会えてよかったと思える仕事をすること。」そして、そのために「昨日の自分を今日超えること」、その積み重ねの先に「昨年の自分を今年超えること」です。私の目標は毎年この目標です。
 子どもたちには、毎年新しい目標を立てて欲しいと思っています。
目標を立てること。そしてそこに向かっていくこと。それによって、喜びや、苦しいことへ耐える力が付いたり、新しい仲間が増えたり、目標を達成できるかどうかで不安になったり、自分自身を見つめ直したりできるからです。
 目標を立てるのは、目標を達成することが大切なのではなく、やはり、目標を立てて努力を重ねて、自分自身が人として成長することこそが大切だと思います。

 私自身も子どもの頃に目標を立てました。トレセンに入りたい、試合に勝って行きたい、もっとうまくなりたい。色々な目標を立て達成できたこと、できなかったことで成長して行くことができました。
 中学二年生の時の目標は、「ナショナルトレセンへ行く。」でした。夏に選考会があったのでそこまでに力をつけようと、毎日毎日頑張りました。それはそれは楽しい時間でした。そして中国トレセンを選考する前段階の米子市のトレセンに参加しました。
 その日は体の調子も良く、良いプレーができ満足しながらプレーをしていました。そこに油断があったのだと思います。後方からのパスを右足のアウトサイドで何気なくコントロールをしようとした瞬間、相手選手にボールごと足を蹴られてしまいました。
 その時、足首が、「バキ!」と大きな音を立て、今まで経験したことのないような痛みが走りました。ですが目標にしてきた大切な選考会です。その後も足を引きずりながら、みんなにばれないようにプレーを続けました。そして、帰り際に友達からこの後一緒にサッカーをしようと誘われ、ばれるのが嫌だったので一緒にやってしまいました。家に帰って足を見てみるとびっくりです。象みたいな足になっていました。
 そこから、病院通いの始まりです。色々な病院に行きました。ですが診断の結果はいつも同じ。「捻挫です。しばらく、休んでください。」
 ですが、1か月、2か月、3か月たっても腫れが引かずに月日だけが流れていきます。県トレセン、中国トレセンなどが迫っています。ですが、象の足をした選手にチャンスはありません。
 指導者の計らいで、中国トレセンには連れて行ってもらいましたが、全くプレーができない状態です。
 5か月してから岡山の病院でやっとけがの原因がわかりました。じん帯が、はがれていたのです。切れていたらすぐに分かったのですが、2/3がはがれて、1/3はくっついていたため分からなかったようでした。
 そこからさらに手術、リハビリで3か月を要してしまい、完治するまでに全部で8か月かかってしまいました。
 もちろん目標にしていた、「ナショナルトレセンに行く」ことはできませんでした。
 落ち込み、落胆していたのを今でも鮮明に覚えています。ですが、この怪我をしていた時期に色々なことを学びました。
 サッカーができることへの幸せ、怪我の選手の気持ちと思い、怪我をしないためにも基本の大切さ、そしてこの時期、本を読むことも覚えました。そしてこの時期から、サッカーがうまくなるにはどうすれば良いかを考えるようになりました。
 足が治ったらこの練習をやってみようなどと考えていたからだと思います。この怪我があったから、今指導者をしているのかもしれません。

 目標を立てて、努力をする。努力をしていれば、目標が達成できなくても、何かしら自分の力になるものが身に付く。そのためにも、目標を立てて頑張っていきたい。子どもたちにも目標を持って頑張ってもらいたいのです。

 みんなの2015年の目標は、どんなことですか?恥ずかしがらないでしっかりとした目標を立てて、努力をしていこう!!

FCカミノヘッドコーチ吉川尚男
posted by FCカミノ at 10:40| Comment(0) | TrackBack(0) | コーチコメント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月10日

ありがとうございました

 昨日は皆様のご協力によって、無事にカミノフェスティバルが開催することができました。このフェスティ バル開催にあたって、本当にたくさんの方にご協力をしていただきました。感謝の思いでいっぱいです。ありがとうございました。今回都合が合わないOBの子たちからも連絡をいただきました。ありがとうございます。次回はぜひ参加してください。
 昨日は皆様のご協力によって、無事にカミノフェスティバルが開催することができました。このフェスティバル開催にあたって、本当にたくさんの方にご協力をしていただきました。感謝の思いでいっぱいです。ありがとうございました。今回都合が合わないOBの子たちからも連絡をいただきました。ありがとうございます。次回はぜひ参加してください。
 久しぶりに顔を出してくれたOBの子たち、そのOBたちにも家族ができていて私も赤ちゃんを抱っこさせてもらいました。何とも言えない幸せな気持ちになり、涙が出そうになる思いでした。みんな、思春期の頃はいろいろあって、でも、みんなで支えあって成長し、家族を作って、赤ちゃんを抱いて帰ってきてくれる。これこそが、私が考える「FCカミノ」です。
 そして、OBの子たちだけではなく、子供はこれないけど手伝ってくれるOBの保護者さんたち。黙々と焼きそばを焼いてくださったり、テント設営、片付けまで大切な休日をつぶして頑張ってくださいました。ある方は、「OBの私たちが頑張って、現役の保護者さんたちには楽しんでもらいたい。」とも言ってくださいました。この、周りの人を思いやる気持ちこそ「FCカミノ」です。
 グッズ販売、宣伝、パンの販売まで一生懸命やってくださった中学生たちとその保護者さんたち。寒い中、自分が楽しむ前に皆さんに楽しんでほしいと周りに気を使うことこそ「FCカミノ」です。
 そして、初めて子どもとサッカーをするお父さん、お母さん。どんなにサッカーが難しいものかを体験していただいたと思います。あるお父さんは、「これからは子供にあ〜だ、こ〜だと言われんな〜。」とおっしゃってました。この保護者さんたちも、一緒に学んで、一緒にやっていく姿こそ、「FCカミノ」です。
そして、休憩時間の時に、小学生と中学生が一緒にボールをけったり、OBと中学生とお父さんが一緒にボール回しをする姿があったり、食事をする家族があったり、小さい子たちが鬼ごっこをしたり、これこそが「FCカミノ」です。
 私はこのクラブを誇りに思っています。では何に誇りを持っているかといいますと、ここに集まる人たちの心の温かさです。その暖かさにあるのは「思いやり」です。この思いやりこそ「FCカミノ」です。そしてその思いやりを持った方たちの集まりを「カミノファミリー」と呼んでいるのです。私はみなさんのことを家族だと思って接しています。子供たちはもちろん、お父さん、お母さん、兄弟たち、クラブスタッフ、指導者、OBみんなの思いやりでできているのが「FCカミノ」です。20年という長い年月をかけて「FCカミノファミリー」は、成長してきました。人間に例えると二十歳です。ですが、ここから次の20年は、20〜40歳になります。それこそ、大学、就職、結婚、出産を迎える人生で一番家族が活発になる20年です。今まで20年かかわってくださったカミノファミリーと、これから新たに家族になってくださるカミノファミリーと、みんなで次に進みたいと思います。
 本当に皆さん、お世話になりました。これからも、「FCカミノファミリー」をよろしくお願いいたします。
posted by FCカミノ at 15:50| Comment(0) | TrackBack(0) | コーチコメント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする