今回は、「知る」ということについて考えてみたいと思います。
レベルの高い指導者とそうでない指導者の違いは何があるでしょうか?コーチングの知識?専門的な知識?人間性?いろいろあると思いますが、今回はこの知識について考えてみましょう。
たとえば、指導のやり方を知っている人と、知らない人が教えたらどちらが効率よく上達させていくことが出来るでしょうか?それは知っている人ですよね。もちろん、知識だけでは測れないたくさんの部分がありますが、知らない人より、知っている人のほうがうまくできますよね。
では、サッカーの本質を知っている人と、知らない人、サッカーの原理原則を知っている人と知らない人、サッカーの本質を知っている人と知らない人ではどちらが優れた指導ができるでしょうか?これも簡単ですね。もちろん知っている人です。
そう考えていくと、知っているということがすごく大切に思えてきます。物事を知っているだけで、浅くではなく、深く知っているだけでいろいろなことが簡単に解決されていくかもしれません。今悩んでいることが、知らないということで困っていて、知っている人には簡単に答えが出せることかもしれません。
やはり、「知っている」ということが大切だと感じます。つまり「知識」ですね。この「知識」を増やすことはすごく大切だと感じます。
では、知識を増やすのに一番簡単な方法はなんでしょうか?それは知っている人に「聞く」ということではないでしょうか。その行為が出来さえすれば、知識はどんどん増えていきます。でもここで、問題になるのは日本人の「恥の文化」です。知らないことが恥ずかしい、知らないということが怖いというものです。「そんなことも知らないの〜」と言われたり思われたりすることへの恐怖です。
その克服方法は、自分は何も知らない人間だと自分で認めることです。「知らないから教えて」というスタンスを持つと意外と簡単です。
私は今、知っている顔をして知ったかぶりをするより、この年になっても何にも知らない人間です。だから教えてください。と考えて動いています。
知っている人を探して、関東、関西や、広島などに足を運んで聞き役に徹しています。そこでいろいろな方に質問をぶつけて、その人なりの答えをもらって、自分中に入れてもう一度自分で考えて、整理しています。
そうすることで、自分の「知っている」が増えていっているのと同時に「知らないこと」もたくさん増えていっていると感じます。それが、楽しくてたまりません。
もちろん年下の方からも多くのことを教えてもらいます。若い方はやはり頭が柔らかく、新しい考え方をされるので「知っている」をもらうにはとてもいい存在です。
もし、皆さんがこの考え方に共感していただけるなら、「いいね!」を押している時間で何か私に教えてください。「いいね!」を押しても知識は増えませんが、話し合うとお互いに知識は増えていきますからね(笑)
よろしくお願いいたします。
FCカミノヘッドコーチ吉川尚男