ではどんな準備、つまりサッカー選手で言えばどんな練習をして行けば良いのでしょうか?それは、技を磨くこと(サッカーの練習)と、人としてのレベルアップ(道徳を学ぶこと)ではないでしょうか。(これは、今だけではなく、ずっとなんでしょうけど。)
昨今の、スポーツの世界、もちろんサッカー界もですし、学校、家庭において、道徳を学ぶ機会、時間が少な過ぎると思いませんか?サッカーの世界でも、技を一生懸命磨いていますが、そこに心の練習、人生を生きて行くうえでの考え方、生き方の練習がリンクされていますか?このスポーツを使って人生を学び、人生を学ぶことでサッカーも上達させて行こうと言うのが、私たちFCカミノの狙いです。(ではカミノはできているのかと言えば勉強しながら実践中ですと答えるレベルですが・・・)
この考え方は、私たちの基本となる考え方です。この考え方は、何も私たちが始めたことではありません。これは、古来より日本人が大切にしてきたことです。読み書きそろばんだけでなく、四書、五経を中心に道徳を学んできた、先祖代々から日本人に伝わってきた考え方です。
そのため昔の人は、技の優れている方は、人間的にも素晴らしく、地位と徳のレベルが同じであったそうです。例を出しますと、水戸黄門様、大岡越前などです。
もちろんこの物語などは、面白くしているところはあると思いますが、技と徳が備わって初めて地位が上がるようになっていたそうです。
ですが、今はどうでしょうか?新聞を開けば、地位の高い人が不正を働いたとの記事が目立ちます。なぜこのような日本になってしまったのでしょうか?
それは子供たちへの道徳の勉学を減らして、技(勉強)にばかり目が行ってしまったためと思われます。ここでもう一度見直してみませんか?親、学校、社会の大人が、人としてどう生きていくかを子供たちにしっかりと伝えていく時です。
では、またここで問題が出ます。どのように伝えて行けば良いのでしょうか?答えは一つしかありません。大人が変わるしかないと思います。大人が徳を身に着け、行動で示していかないといけないでしょう。これはすごく大変なことだと思います。ですが、この方法しかないのだと思います。
難しいことだと思いますが、学校も道徳の時間を勉強の時間と同じだけにしませんか?スポーツでも技を教えながら、人生を伝えて行きませんか?お家でも、子供たちに生きて行くうえでの大切なことを背中で伝えていきませんか?
大人たちが変わることで、子供が変わります。子供が変われば、未来が変わります。この素晴らしい子供たちの未来を輝かせるために、今の大人たちが力を出し合い、素晴らしい世界を作っていきましょう!
選手のみんなも、サッカーと一緒に人間のレベルアップをやって行こう。
私も、今からもう一度気を引き締めなおして頑張りたいと思います!!!
(この文章を家族に観られてしまうと、プレッシャーがますます厳しくなりそうで怖いです!!(笑)
FCカミノヘッドコーチ吉川尚男