大きい大会が終わりチームにとって良い結果だったでしょうか?個人として良い結果だったでしょうか?満足してもっと良くなってやると思っている人、悔しさを持って次は見てろよ!と闘志に火が付いた選手もいるでしょう。そうなんです。いい結果でも悪い結果でも次に向けて動き出す時です。
何かに挑戦するということは結果が出ます。うまくいったのか、うまくいかなかったのか。そこで喜んだり悔しがったりするのはすごく大切なことだと思います。それが次に向かうエネルギーになって行くからです。
ではその後はどう考えどう行動していけば良いのでしょうか?
まずそこへ挑戦して行くための準備に、不備はなかったかを確認しましょう。これを怠けてしまってできなかった。あの練習をもっとしておけば良かった。こんな考えでいたけどやってみたらこうだった、などたくさん出てくると思います。それを一つ一つ探って行き、次の挑戦への準備に生かしていきます。
そうすれば必ず前回の自分よりもより良い自分になって次の挑戦を迎えることができるのです。この分析を怠らずしっかりとやって行くことが今の時期に大切なことです。
では具体的に、見直してみましょう。JAの全日本少年サッカー大会中部予選での反省点は、技術、戦術、体力、メンタルなど色々とあると思いますが、私が感じた一番の点は今この時に本気で向かい合っていないことです。どういうことかと言いますと、選手のこんなやり取りから目の前のことに本気で取り組んでいないことが解ります。この大会中、子供たちから聞こえてくる会話は、ハーフタイムの時などに「これを勝ったら次はどことやるんですか?」「もし負けたら明日はないんですか?」試合の前に、「向こうで試合やっている〇〇は強いですか?」、試合中に「PKになったら僕蹴りたい」こんな会話があちらこちらで聞こえます。これが目の前のことに集中している選手の会話でしょうか?コーチは「そんなことはいいから、この試合に集中しろ」と何度も会話を止める場面がありました。
これでは試合に臨む準備はできていませんね。これが敗因の一番の原因だと感じました。今、目の前のことに本気で取り組めない人は、次はありません。今、目の前のことに集中して行けない選手がうまくなることはありません。今があって、次があるのです。
このことを、理解し、実践できなかったがために残念な結果になってしまったと思います。みんなが、今の試合に集中してできていたら違った結果になっていたかもしれません。本当にもったいない敗戦ですね。
でも、この大会で今に集中していかないと目標を達成できないことが解ったと思います。ここからが大切です。そうであるならば、物事の一つ一つの「今」を大切にやって行くことです。宿題、学校の役割、友達との遊び、家族の時間、チームの練習、個人練習。それぞれの今を大切にしていくことで、次の大会ではいい結果が出る可能性が高まります。
みんなで今を大切にし、昨日の自分を今日超えていけるように頑張っていきましょう。これが改善できれば、みんなの笑顔があふれる秋になるでしょう!
FCカミノヘッドコーチ吉川尚男