2014年02月03日

FCカミノ2月スケジュール表コーチコメント

 早いものでもう2月になり、今年に入って1か月が過ぎました。やはり、年月の進みは早いですね。一日一日意識を持って過ごしていかないと私もあっという間におじいちゃんになってしまいます。(笑)
 さて、今年も1ヶ月が過ぎたというところでもう一度私たちFCカミノが子供たちに最終的に何を身に着けさせたいかを確認しておきます。
 私たちの目標は、サッカーを通して人生を学び、生き方、考え方、行動の仕方をわかり易く伝えたいと思っています。こう言えばなんか難しいように感じるかもしれませんが、簡単に言うと「自分で自分を育てる力」を身に着けさせたいと考えています。これを私は、「いくじりょく」と呼びます。この「いくじりょく」は漢字で書くと、「育児力」ではありません。「育自力」となります。自分で自分を育てていく力です。自分に何が足りないのかを考えて向上心を持って改善したり、自分の才能を自分で高め、それを世のため人のために使えたり、周りの環境や、周囲の声に惑わされない心を自分自身がコントロールしたり、人への誹謗中傷を自分でいさめたりできる力です。   
 その「育自力」の中心にあるのが、夢であったり、目標になります。なので、子供たちにはいつも、夢の話、目標の話をします。この、夢や目標を明確にして強烈に思うことでいろいろな困難にも立ち向かっていく力が付くと考えます。だから、常に夢がぶれないように、目標がずれないように話しかけます。
 FCカミノでは基本的に試合の待機場所として使う簡易テントも自分たちで組み立てます。新チームになるとこのテント張りが最初の目標になります。上級生を中心にして組み立てます。保護者、コーチは手を貸しません。いい例が昨年ありました、U11(5年生以下)の大会でも、雨の中、子供たちが一生懸命にテントを立てました。どのくらいの時間がかかったと思います?なんと50分です。その間、保護者も、コーチも近くで見守るだけで、手は貸しませんし、アイデアも出しません。そうすると不思議に仕切れる子が中心になって指示を与えます。なかなか上手く行かなくてて雨に濡れながら50分もかけてやっと完成しました。そのあと、村山コーチが選手と話します。「お疲れさん。でももっと早くするにはどうすればいい?」子供たちは「協力する、上の子が下の子に指示を出す」などアイデアが次々出てきます。「じゃあ、今日のテーマは協力をして、行動を速くするにしよう。」「はい!」その日はみんなで先を考えて協力します。2日目の朝もテント張りからスタートです。2日目はどのくらいの時間でできたと思います?なんと20分です。村山コーチはすかさず子供たちを褒めます。
 このエピソードを読まれてどう感じられたでしょうか。これが「育時力」です。初日に大人が、先にアイデアを出したり、失敗しないようにやり方を教えるのではなく、先ずやらせる。わからなかったら子供たちでアイデアを出す。そしてまたやってみる。そうすると必ずできるようになって行くので不思議です。もしも、一日目に大人が先走って手を貸していたらどうなったでしょうか?おそらくいつまでたっても、自分たちで行動しないいわゆる指示待ち族になってしまったと思います。
 いつもこんなにうまくいくとは限りませんが、基本的にこのような形で進め、「育自力」を育てていきます。ここで忘れてはいけないことが、保護者の方々も一緒になって近くで見守り、でも、手を貸さないというスタンスで我慢してくださったことです。言いたいのを我慢するのはそんなに簡単なことではなかったと思います。喉の上の方まで言葉が出ていたと思います。それを呑み込んで我慢してくださいました。その我慢が子供たちを成長させたのではないかと思いました。
 もう一度私たちの原点である「育自力」をみんなで見つめ直して、これからも力を合わせて、やっていきましょう!

 FCカミノ 吉川尚男
posted by FCカミノ at 23:22| Comment(0) | TrackBack(0) | スケジュール | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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