2日目は2敗となってしまいました。これは監督である私の力不足が招いた結果だと思います。
選手には大変申し訳なく、そして選手を陰で多くの労力を使いサポートして下さった保護者様にも大変申し訳ない気持ちでいっぱいです。これを良い経験と捉え選手も更なるレベルアップに挑戦してくれることを願います。
保護者の皆様本当にありがとうございました。特に3年生の保護者さんは最後のクラブユースということもあってさぞかし落胆されていると思います。
本当に申し訳ありませんでした。
ですが子供たちは、本当によくやってくれました。そこを誉めてほめてやってください。よろしくお願いします。
では少し、サッカーの戦術、指導論をふまえて今カミノが何に取り組んでいるのかを今回は書かせて戴きます。
今週も受け手と出し手をテーマにしながらレベルを上げてきました。今までは受け手と出し手の関係をジャストのタイミングで受ける、出すという技術と目の力(観る力)を究極まで上げてやっていくことを追いかけていましたが、今週からこれに動きながら受けて、出したら動くことを要求しました。
当然動きながらということで今までよりも高いレベルで受ける技術、出す技術が必要になります。そして一番大きい違いは、複数の味方の動きを(相手を観ながら)目でキャッチすることです。
これは出し手が複数の選手が動く中で一番いい選手を目でキャッチすることもありますし、受け手がどこの場所で受けるのかを目でキャッチすることでもありますし、また、出した後どこに行くかをキャッチする眼の力が必要になります。
これが出来ることによって今よりも数段、目でキャッチする(相手味方場所などを見分ける力のことです)レベルが上がってきます。これらのことに取り組んできました。
選手は難しい要求を試合でも挑戦してくれました。それによって今回の2試合の中でも上達していく姿が観れたのは大きい収穫になりました。
なぜこのようなことに取り組むのでしょうか。やはり選手の力をその選手が持っている最大限まで上げて行きたいということが一番です。
最近よく言われることですが、「すごい選手がいなくなった。昔の方がすごい選手が多かった。」とか、「鳥取県の選手は攻撃ができない」とか指導者の中でよく話が出ます。
何故でしょうか?皆さん考えてみたことがあるでしょうか?
私は指導者になってからこの問題に挑戦してきました。原因を含めて、なぜ選手が育っていかないのかを指導のレベルで考えてきました。
そこにはやはり原因があると思います。私が考える原因はまず、守備をベースにしたチーム(リアクションチーム)が多いということ。全員でブロックを組んで約束事を小中学生に教えてやらせていくチームが本当に多いことが挙げられます。
当然相手のボールを奪うことが主体になりますし、奪ってから速く攻撃をすることが主体になりますのでこれでは攻撃的な選手は育たないと思います。
そして組織で奪うことを要求しますので個人で奪う力は上がっていきません。簡単な例がチャレンジ&カバーです。ボールを奪いに行く選手と、抜かれた時のカバーに入る選手です。
つまり抜かれることを前提にした守備です。これでは個人で奪う力は上がっていきません(ただここは各チームのスタイルになることですので良い、悪いではないとも思いますが…)。
もう一つは攻撃のやり方です。守備をベースにするチームが多いことと関係があるのだと思いますが、裏へ裏へ出して行き、走力で勝負するチームが多いこと、または、FWへ当てて落としてもらって裏へ出すチームが本当に多いことが挙げられます。
ここにそれほど技術の追及は要りませんし、ターゲットが決まっていますので、先程あげた目でキャッチする力はいりません。
これらのことから技術も、目の力も上がりようがありません。これでは、選手は育ちませんし、攻撃的な選手は育たないのではないでしょうか。
選手が育つ、育たないは偶然ではなく必然だと思います。その必然へ私たちは挑戦して行きたいと思います。
このブログは、多くの指導者が観てくれてると聞きますので今回は少しサッカーの戦術を含めた指導論を書いてみました。
特に若い指導者には挑戦してもらいたいテーマです。結果と育成の間で苦しんでいる若い指導者が多いと思いますが、指導者がリスクへチャレンジしないと選手はチャレンジしませんし、挑戦しない指導者に選手がついていくとも思いません。
恐れを捨てて挑戦してほしいです。
こういうことにFCカミノは挑戦しています。
これからもスタッフ、選手、そして保護者さん、スポンサーを含めた協力者様と一緒になって「昨日の自分を今日超える」ことへ我々は挑戦していきたいと思います。
(負けた後これを書いていると、負けた言い訳をしているようでなんか嫌だな〜(笑))
FCカミノ 吉川尚男